CNC(Estlcam)にリミットスイッチを取り付ける

CNCを導入し、一番最初に行った改造(改良)がリミットスイッチの取り付けである。これを付けていないとオーバーランで、送り装置を壊してしまう可能性が高くなる。
本来ならばリミットスイッチは、ソフトとハードの2段にしておくべきだろうが、先ずはソフトウェアで制御するリミットスイッチを取り付けた。


これはZ軸(上下方向)のリミットスイッチ設置状況である。


これはY軸(手前・奥行方向)のリミットスイッチ設置状況である。


これはX軸(左右方向)のリミットスイッチ設置状況である。

最初は、移動するテーブル・モーターホルダの端部などでリミットを蹴るようにしていたのだが、微調整が難しかったので5mm角のプラ棒を加工してストライカーにした。


コントローラ(GRBL)のコネクタ “A5” と “GND” にリミットスイッチを接続する。


XYZ各軸のリミットスイッチ6個は図のとおり並列に接続した。リミットスイッチには、スイッチが押された時に “ON” と “OFF” になる接点があり、ここでは “ON” になる接点で配線を行った。コントローラから見ると、スイッチが押されると “A5” ポートが “HIGH” から “LOW” になる。


コントローラの接点は Estlcam のメニュー [CNCコントローラの設定]-[基本設定] ダイアログの “Digital inputs:”(赤丸印)のとおり割り当てられている。
接点は次のとおり割り当てられる。
A0->Input 4
A1->Input 5
A2->Input 6
A5->Input 7


リミットスイッチの設定は、メニュー [CNCコントローラの設定]-[入力] ダイアログで行う。赤丸印のとおり、”Name:” の7行目がコントローラの A5ピンで、Estlcam の “Input 7″ に相当する。”Function:” のプルダウンで “Limit switch” を選択する。プルアップを選択し、”反転” のチェックは外す。
以上の設定で、6個のリミットスイッチの何れかが “ON” になると CNC が停止する。

※配線方法は並列だけでなく、直列でも使えると考える。直列にした場合は、スイッチを押すと “OFF” になるようにし、Estlcam の “Limit switch” 設定で “反転” を選ぶことになると思われる。コントローラから見ると、スイッチが押されると “A5” ポートが “LOW” から “HIGH” になる設定だ。


使用したリミットスイッチ

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