ANYCUBIC i3 Mega-s ダイレクトエクストルーダー その2

エクストルーダーのダイレクト化で次の3点を改良したいと考えていた。
・X軸ベルトテンショナの組込
・標準ファンの流用
・ケーブルの取り回し
そこで、作図をやり直して新たな構造の改良版を作成した。

先ずは作図した全体像をアップロードする。

全体図

作図はガイドバーとリニアガイドにベースを付加し、そこにエクストルーダーを取り付けるところから始める。

ガイドベースにエクストルーダーとホットエンドを取り付けた状態
冷却ダクトと冷却ノズルを追加した状態
部品をすべて取り付けた状態

組立要領は次の図を参考にして、ねじ止めを行う。

組立要領図(前面)
組立要領図(背面)
組立要領図(ケーブルガイド)

組立手順はガイドベースにエクストルーダー、モーター、冷却ダクト、冷却ノズルの順で取り付ける。
続いて、ファン・BL Touchを取り付けコネクタに配線を接続し、ブラケットでコネクタを取り付けて、ヘッド部が完成する。
組立に使うねじは、オリジナルの状態から取り外したねじに加え、冷却ノズルの取り付けにΦ2✕6mmタッピンねじを使用する他は、すべてΦ2✕8mmのタッピンねじとした。

ヘッド部の本体へ組み付けは、リニアガイドをガイドロッドに通し、ガイドロッドを固定した後、次の写真を参考に進める。

テンショナーブロックにベルトを咥えさせる。
テンショナーブロックをM3ネジでベルト面の歯を二つほど出た状態までねじ込む
ベルトを左右のベルトプーリに掛け、ベルトの片方をガイドベースのスリット部に咥えさせた後、適当な張り具合になるまでテンショナーブロックのM3ネジをねじ込んで調整する。

ケーブルガイドの組立はベアリング部にボール(Φ6mmBB弾)を入れるのが難しい。次の写真を参考に組立を行う。

軸と軸受けの間に、直径6mmのBB弾を四つ入れる。
BB弾で両側から挟み込むように配置して軸を固定する。
軸と軸受けの切り欠きを合わせ、そこからBB弾を押し込んで入れていく。
BB弾が七個入ったら片側が完成する。上下で二カ所の軸受けを組む必要がある。
組み上がったケーブルガイド。
エクストルーダーが元あった場所にケーブルガイドの軸受けを取り付ける。

ケーブルガイドがBB弾を使ったベアリングによって滑らかに動作している様子を次の動画で確認できる。

ケーブルガイドの動作状況

動作確認のため、いくつか3Dモデルを出力してみた。X軸のベルトテンショナ、ケーブルガイドも思惑通りに動作して問題なかった。
改造を推奨するものではないが、作図した3Dモデルをダウンロードできるようにしておく。

ダイレクト化部品
ケーブルガイド部品

各部品のダウンロードリンクは下記のとおり。
弾性が必要な部品はPETGで出力する。

ガイドベース(PETG)
テンショナブロック(PETG)
冷却ダクト
冷却ノズル
コネクタブラケット
ケーブルホルダ(PETG)
キャップ(PETG)
アーム

軸受

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