中華製CNC(CNC2418)の組立


Aliexpressで購入した中華製CNCを組み立てた。


ネットでの購入手続き完了から、2週間で届いた。
段ボール箱がテープでぐるぐる巻きにされていた。防水を意識しているのだろうか。


内容物は発泡ポリプロピレンの緩衝材に収まっており、梱包状態に問題はなかった。中国から届くものは、大抵いい加減な梱包がされていて、ひどいときには中身が散逸していることもあった。心配していたが杞憂だった。


フレームを直角に固定するための金具は、アルミ合金と思われる。砂型で鋳出したものであろう、鋳肌がザラザラしていて、手で擦ると砂が落ちてくる。当り面が均一でなく、このまま組み立てると接合面が安定しないことが懸念される。また、樹脂製のブラケット類は、3Dプリンタで製作されたもので精度は良くない。


金具の当り面をヤスリで削り、面を出した。


3Dプリンタで製作されている樹脂部品も同様に、ヤスリで削って面を出した。


組立中に一番問題になったのが、直進ガイドとして使う磨き丸鋼の直径だった。動きの渋いものがあり、直径を測ってみた結果、1本だけリニアブッシュの呼び径よりも直径の大きいものがあった。中国のバイヤーに、正しい仕上りの丸鋼を送るようメールを送った。期待はしていなかったが、案の定、「加工誤差は±0.03mm以内に収まっており、問題ない」という回答だった。ベアリングメーカーの資料によると、リニアブッシュの呼び径に対し、軸のはめあい公差は隙間嵌めで製作することになっている。呼び径よりも大きいのは間違っている。交渉しても徒労に終わるだろうから、自分で加工することにした。丸鋼を電動ドライバーで回転させながらサンドペーパーで磨き、最後に台所の磨き粉「ホーミング」で仕上げた。径を計測しながら慎重に作業したので、長さ300mmの丸鋼を加工するのに3時間もかかってしまった。


組立完了後、同梱されていたCNCコントロールソフトとサンプルデータで運転テストを行ってみた。


スチレンボードの端切れを両面テープでテーブルに固定して加工した。とりあえず正常に動作することは確認できた。

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