シャッター速度計測装置の製作


カメラの修理をしていて、気になっていたのが、正確なシャッター速度で適正な露光値で撮影されているのかだった。試写はしてみるが、現像は自前でやっているし、ネガもデジタル化しレタッチしているので、相当酷いネガでない限り、そこそこ見られる結果になっていた。したがって、試写では適正な露出が得られているのか不明であった。

数年前まで、フォーカルプレーンシャッターの場合、ブラウン管のテレビに向かってシャッターを切ればおおよその速度は分かった。現在は、地デジ化で液晶テレビに置き換わり、その術は無くなった。

その後、パソコンのシリアルポートにセンサ1個を接続した簡易なシャッター速度計測を行ってみた。計測結果の再現性に少々問題があるものの、1/1000までならシャッター速度の調整具合の良し悪しをおおよそ判断できるものだった。しかし、センサーが1つなので、幕速を計測できず、先幕・後幕のどちらを調整すれば良いか分からない。幕速の調整は、とりあえずテンションを変更したあと計測を繰り返す、勘頼りであった。

そこで一念発起して、シャッター速度計測装置を作りはじめ、構想から半年かかって完成させた。

この計測装置の主な特徴は次の通りである。

1.センサを3つ使用し、レンズシャッターの速度、
フォーカルプレーンシャッターの速度と幕速も計測できる。
2.光源には赤外線LEDを使用して、計測装置から電源をON/OFFできる。
3.計測結果をシリアル信号として出力している。


装置の中心になるのはATAMELの1チップCPU、AtMega168Pである。プログラムはC言語と機械語の両方を使って作成した。



表示部分は16桁×2行の液晶を使っており、シャッター速度と幕速を同時に表示している。計測装置の設定や計測モードの変更など、五つのタクトスイッチで行う。



CPU AtMega168Pはシリアル通信機能を持っており、計測結果をシリアル信号をハンドシェイク無しに垂れ流すこととした。このシリアル信号は秋月電子のFT232RL USBシリアル変換モジュール等を使用すれば、Windowsパソコンにデータを取り込むことができる。


光源は計測時にのみ電源をONにするよう、CPUが制御するようにした。光源を制御することで、得られた機能がある。フォトトランジスタの応答(信号の立ち上がり、立ち下がり)の遅延時間を計測し、その結果に基づいて、計測結果を補正できるようになった。

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