自作の範囲を広げるために3Dプリンタを購入した。数年前までは手を出すには躊躇する価格だったが、最近は低価格のものが出回ってきたのも購入の動機だ。
Amazonで注文し、二日後に届いた。緩衝材がしっかりと入っており、防湿対策もされていた。
本体は二分割されている。造形ベッドをY軸方向に動かすベース部と、ノズルをX軸・Z軸方向に移動させる門形のモジュールから構成されている。組み立ては、この二つをネジ止めし、コネクタを数カ所接続するだけで完成する。組み立て後は説明書に従って調整を二つ行う必要がある。
一つはZ軸方向の調整である。Z軸をホームポジションに戻したとき左右が同じ高さになるよう、左右に二つあるリミットスイッチのストライカーを出し入れして調整する。
二つ目はベッドのレベル調整である。ベッドの四隅と中央で、ノズルとベッドの隙間が等しくなるよう、ベッド四隅のノブで調整する。
付属のSDカードに入っているサンプルデータを印刷してみた。糸引きが見られ、積層のズレもあるようだ。印刷に関わるパラメータ(温度、速度など)を詰めていく必要があるだろう。
付属品にはフィラメント(PLA) 1Kg のほか、予備のリミットスイッチ、ヘッドまで付いている。取扱説明書は英文だが、写真が多用されているのでわかりやすい方だろう。
3Dプリンタは実際に触ってみるまで遠い存在だったが、印刷まで行ってみて、身近なものと感じられた。ただし、インクジェットプリンタのように設置したら簡単に印刷できるようなものではない。WEBで情報を集めたり、問題は自分で解決するという覚悟が必要だと思う。